国内の第2世代バイオエタノール

日本国内で研究が進められている、食料以外の廃棄物などを原料とする
「第2世代バイオエタノール」について。

古着の綿からバイオエタノール

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日本環境設計と大阪大学先端科学イノベーションセンターが共同で、古着の綿からバイオエタノールを作り出す技術を研究しているとのこと。

綿には「セルロース」(ブドウ糖がつながって構成された繊維質)が90%以上含まれており、これをまず酵素で分解・糖化するすることで「ブドウ糖グルコース」になります。

そしてさらに、ブドウ糖グルコースを発酵・蒸留することで、バイオエタノールが生産されるとのことです。

綿の場合、稲わら等からバイオエタノールを作るのに比べ、不純物「リグニン」を除去する手間が少なくて済むそうです。

そして、綿のセルロースをブドウ糖グルコースに分解するための、特殊な酵素の開発に成功したことで、この技術が実証段階に入ったようです。
(ブドウ糖グルコースをエタノールにするのは、既存の技術で可能だった。)

今年(2008年)の秋には、愛媛県のタオル工場で、タオルくずからバイオエタノールを作るプラントを建設予定とのこと。


(参考)
・ワールドビジネスサテライト(テレビ東京系、2008年7月8日放送)
・TVから WBS 7.8放送 第2世代のバイオエタノール ニッポンの実力 - あれこれ日記 - Yahoo!ブログ
 http://blogs.yahoo.co.jp/mmgg9876/12442842.html
・河内保二のアパレル縫製のページ
 http://www.interq.or.jp/tiger/kawauchi/
・7月8日(火)のWBS:ワールドビジネスサテライトを読む!
 http://wbs-news.seesaa.net/article/102514199.html
・tail tale: タオルエタノール
 http://tail-tale.blogspot.com/2008/06/blog-post_3468.html


ペーパースラッジからバイオエタノール

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静岡県では、製紙工場での紙を製造する過程で発生する「ペーパースラッジ」(PS)から、バイオエタノールを作り出す試みがなされています。

溶かしたパルプを網に定着させる工程(紙すき)では、パルプ繊維の1割以上が水と一緒に流れてしまうとのこと。
パルプ繊維を含む水は沈殿槽に集められ、水分を抜かれた状態にされます。

この残りかすが「ペーパースラッジ」で、その成分は、水分以外は50%がセルロース(他はリグニンなど)とのこと。
(※スラッジは英語で「泥」の意味。)

従来は、ペーパースラッジは燃料として直接燃やされたり、炭にして販売するといった処理方法しかなく、処理コストのほうが高くつく状況でしたが、今後はバイオエタノールの原料として、有効利用されることが期待されているようです。

例えば、静岡県富士市では、製紙工場から排出されるペーパースラッジは年間120万トンで、これらを全てエタノールにした場合、10万キロリットルのバイオエタノールが生産されるそうです。

ペーパースラッジからのバイオエタノール製造の研究を行っている、富士工業技術支援センターと静岡大学では、2010年に実証施設を作る予定とのことです[1]。


(参考)
・ワールドビジネスサテライト(テレビ東京系、2008年7月8日放送)
・TVから WBS 7.8放送 第2世代のバイオエタノール ニッポンの実力 - あれこれ日記 - Yahoo!ブログ
 http://blogs.yahoo.co.jp/mmgg9876/12442842.html
・7月8日(火)のWBS:ワールドビジネスサテライトを読む!
 http://wbs-news.seesaa.net/article/102514199.html
・2008年5月 紙パ技協誌
 http://www.japantappi.org/backnumber00-04/2008/gikyoushi_2008_05_3.html
・地域イノベーション創出総合支援事業
 http://www.jst.go.jp/chiiki/ikusei/h19saitakukadai.html
・資料1 平成19年度育成研究採択課題一覧
 http://www.jst.go.jp/pr/info/info485/shiryo1.html
・研究課題 - JSTイノベーションサテライト静岡
 http://xoops-shizuoka-jst-satellite.jp/modules/sections2/index.php?op=viewarticle&artid=1
・[1]社団法人機械技術協会
 http://www.machine.or.jp/news/latest10.html


食品廃棄物からバイオエタノール

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静岡県で食品リサイクルを手がける企業「静岡油化工業」では、今年度から自社でバイオエタノールを製造し、実証試験を始めているそうです。

(バイオエタノールの製造プラントは、サッポロビールから提供を受けていると思われます。)

バイオエタノールの原料は、豆腐製造後に残る「おから」や、粉末にしたじゃがいもの皮とのこと。

同社では、現在議論の的になっている食料(とうもろこしなど)からではなく、食料廃棄物からでもバイオエタノールを作ることができることを実証したい、と考えているとのことです。


(参考)
・ワールドビジネスサテライト(テレビ東京系、2008年7月8日放送)
・TVから WBS 7.8放送 第2世代のバイオエタノール ニッポンの実力 - あれこれ日記 - Yahoo!ブログ
 http://blogs.yahoo.co.jp/mmgg9876/12442842.html
・7月8日(火)のWBS:ワールドビジネスサテライトを読む!
 http://wbs-news.seesaa.net/article/102514199.html
・静岡油化工業株式会社 静岡県豆腐油揚商工組合指定工場
 http://www.shizuokayuka.co.jp/


関連ページ


科学・技術に関する覚え書き > 国内の第2世代バイオエタノール